2020年3月29日午後11時10分、コメディアンの志村けんさんが新型コロナウイルス肺炎により亡くなった。70歳だった。
後々このブログを読み返す日が来るだろうから、備忘録も兼ね、死去の報道があった今日のうちに記録を残しておきたいと思う。
自分は言わばバカ殿世代。数ヶ月に一度くらいの頻度だっただろうか、子供の頃にはいつも特番を楽しみにしていた。
私は芸能人というものに一切興味が持てず、アイドルの名前なんかもほとんど知らない。ただ、志村けんさんだけは特別だった。彼の芸に対しては素直に笑うことができたし、本当に純粋な気持ちで楽しむことができた。それに、そもそも幼い頃から彼は常にテレビの画面上にいたから、いて当たり前の存在だった。
そう言えば、彼が出した「志村流」という本も発売から間もなく買って読んだ。今でも実家にあるはず。特別感動するような内容ではなかったけれど、コメディアンなのにも関わらず結構神経質というか、すごく真面目な方なのだなという印象を受けた。
大人になってからはさすがにバカ殿は見なくなったけれど、志村さんのインスタ上でたまに見ることのできたお酒を前にした笑顔の写真は本当に好きだった。純粋に格好良いなと思った。
コロナに罹ったとニュースで知った際には驚いたけれど、まあでも大丈夫だろうと思った。
でも、救急搬送されて気管挿管、その後ECMO(人工心肺)適応になったとの続報に触れた際には本当にショックだった。その時点で死亡率が50%を超えていたということになるわけで、、、
著名人の訃報に対し、本気で悲しいと思ったのはこれが二度目。Steve Jobsが亡くなった時以来だった。
もうあの顔は見れないのか、あの声は聞けないのかと思うと本当に悲しい。
また、人間というのはこうも簡単に死んでしまうものなのかと、人間という生き物の脆弱さを突きつけられたようで、今は妙な息苦しさすら感じている。
自分にはあとどれくらいの時間が残っているのだろうか、そんなことまでつい考えてしまう。
いるはずの人が急にいなくなるというのは、本当に嫌なことだなと、、、
志村けんさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
私の知る限り最高のコメディアンでした。