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Gone

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カルロス・ゴーン被告の国外逃亡から数日が経過したわけですが、メディアは依然この話題で持ち切りです。


日本の富を貪った悪党を国外に逃がしてしまったわけで、個人的にはこれほど不快な話はありません。正月中ではありますが、問題提起をしなければと思い筆をとった次第です。


主な問題点としては以下の4つだと思います。

 

  1. ゴーンは自らにかけられた容疑に関して全否認していたにも関わらず(つまり国外逃亡の強い希望が容易に想像できたにも関わらず)東京地裁から保釈の許可が出された。
  2. 諸外国においてこの手の保釈の際に使用することが一般的な「発信機」をゴーンにはつけていなかった。(これに関してはゴーン本人も驚いたらしい。)
  3. ゴーンはフランスからパスポートを2冊支給されており、1冊は小型のセキュリティーボックスに入れ常に携帯していた。その鍵は弁護人が管理していた。つまり、彼の弁護人である弘中惇一郎弁護士の協力、もしくは解錠のプロの協力を得ることによりパスポートを取り出し使用できる状況にあった。
  4. 手荷物検査を受けない外交特権が使える関係者の協力を得て出国した可能性がある。


巨額のお金さえあれば「買収」という手段が使えますから、色々とできることは多いでしょう。日本の司法機関の一番の落ち度としては、やはりゴーンに「発信機をつけなかったこと」でしょうね。ネット上で話題になっているように、カナダで保釈されたファーウェイの副社長の足首にはしっかりと発信機がつけられています。ゴーンに同じように発信機を装着し、誰かが24時間モニタリングしていれば国外逃亡など絶対にできなかったのです。死刑に処されることが確定的なマフィアのボスなら足を切り落としてでも逃げるでしょうが、ゴーンがそこまでするとは到底思えません。本来「監視」などというものは容易なのです。人件費も大してかかりません。


欧米諸国では「日本の司法機関の面子は丸潰れ」といった報道がなされているのだとか。日本人として本当に情けないです。この件に絡んだ司法関係者は全員即時辞職すべきです。連中がゴーンを逃したようなものなわけですから。


あと1点、個人的にあえて書いておきたいのですが、パスポートが入ったセキュリティーボックスの鍵を彼の弁護人が保管するなんて、皆さんはおかしいと思いませんか?


弘中惇一郎弁護士というのは、彼の横柄な態度を見ればわかるように極めてプライドの高い有名弁護士です。


いいですか、皆さん、彼の仕事は「ゴーンを守ること」です。ただ、2020年4月から始まる裁判において彼を勝たせるのが無理なことなど火を見るよりも明らかでした。案外、今回の国外逃亡を一番喜んでいるのは彼なのかもしれません。


ただただ不快に感じる今回の国外逃亡事件ですが、少し頭を冷やして改めて考えてみると、もしかしたら悪いことばかりではないのかもしれません。


今回の件で多くの日本人はこう思ったことでしょう。
「やっぱり外国人は信用ならないな。いざとなれば国外に逃げてしまえばいいわけだから。」


ゴーンは既にレバノンから声明を出し、日本の司法機関を痛烈に批判しています。さらに数日後には記者会見を開く予定だそうで、そこでも徹底的に日本を批判することでしょう。


ここまできたら、彼にはしっかりと仕事をしていただきたい。とことん日本を批判して欲しい。日本のことをボロクソに言って、世界中の連中が日本を冷ややかな目で見るよう誘導して欲しい。


そこまですれば、日本人の外国人を見る目も少しは変わるでしょう。


ナショナリズムが高まれば、外国人の新規受け入れ抑制に繋がるでしょうし、外国人を雇用する際にも「ゴーンみたいなことをするかも、、、」と本件を思い出し注意深くなれるのではないでしょうか。


過剰な在日外国人ヘイトなど私は望んでいません。ただ、私も色々見てきました。今だって北京でこれを書いています。国民が「適度な愛国心」を持ち、「適度に保守的であること」は国家存続のためには極めて重要、今の自分にはそれがよくわかります。


正月ムードに水を差すようで申し訳ありませんが、本件に関しては無関心というわけにはいきません。これは日本国の司法制度そのものへの挑戦なわけですから。

 

(※2020年1月12日追記)

真相を知り愕然としました。

「外交特権が使える関係者の協力」なんて必要なかったようですね。プライベートジェットを利用する場合、関空では大型の荷物に対する検査は省略するのが慣例だったようで、単に大きな箱の中に隠れてそのまま出国審査を受けずに飛行機に乗り込んだというだけの話だそうです。もう開いた口が塞がりません。

 

(※2020年1月16日追記)

今朝リリースされたデイリー新潮の記事によると、日産が「日本シークレット・サービス」という民間の警備会社に依頼しゴーン被告を監視していたところ、それに気付いた弘中惇一郎弁護士が昨年末に刑事告訴したのだとか。2019年12月27日、麻布警察署に軽犯罪法違反で実際に告訴状が提出され、その影響で12月29日には監視が解かれ、その直後にゴーン被告は国外逃亡を果たしたわけです。さらに、記事によるとゴーン被告とのコミュニケーションは英語が得意な高野隆弁護士が主に担当していたようで、彼を通じて監視解除の情報がゴーン被告に伝わった可能性が高いのではないか、といったようなことも書かれています。これで本件の黒幕もほぼ判明したわけです。

なお、本日付けで弘中弁護士と高野弁護士はゴーン被告の弁護人を辞任しました。