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新型コロナウイルスよりも怖い日本人

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本において目に見える形で流行し始めてから既に半年ほど経つわけだが、相変わらず日本人は毎日発表される新規感染者の数に一喜一憂する日々を送っている。


日本における現時点でのコロナ死者数は約1,000人。これは例年のインフルエンザ死者数の約3分の1であり、データ的には「コロナはインフルエンザほどは怖くない」ということが判明している。コロナは医療崩壊を引き起こすから怖いのだと言う人がいるが、それはPCR検査で陽性になっただけで無症状の人や軽症者までいちいち入院させてきたからであり、要は医療リソースの無駄遣いを何ヶ月も続けてきただけなのだ。


こういうことを言うと多くの人が「それじゃあ感染したらお前が責任を取ってくれるのか!?」などと言って腹を立てるわけだが、風邪をひいたからといってその責任を誰かに取らせようとするその思考回路そのものが私には理解できない。


交通事故に遭った経験のある私に言わせれば、そもそもこの世界は危険に満ちているし、人間なんていうのはいとも簡単に死んでしまう生き物だ。人間の感覚などというものは当てにはならない。思い込みも大変危険。だからこそ、データに基づいた、もっと言えば科学的知見に基づいた理性的な行動をとる必要がある。


そういった視点で判断するに、日本に限ればコロナは明らかに特別怖い存在ではない。あくまでただの風邪だ。細かく言えば、ごく一般的な風邪とインフルエンザの中間くらいの怖さだろうか。


言い方を変えれば、そもそも風邪というのは怖いのだ。高齢者の多くは最後は風邪をひき、肺炎になって死ぬ。だから風邪(旧型コロナ)を怖がらないのであれば新型コロナも怖くはない、そういう理屈になる。


現在日本においてコロナなんかよりもよほど怖いのは人間だ。メディアは民衆の恐怖心を煽り、感染者を晒し上げ民衆に叩かせる。SNSでは猫も杓子も政権批判、政治家批判。選挙という民主的な方法で自ら選んだ相手をボロクソに罵る矛盾。各種自粛の必要性を訴え特定の業界に圧力をかけ続ける都道府県知事たち。飲食店の壁に罵詈雑言を書き込む自粛警察。世の中には感覚過敏などの理由でマスクをつけられない人がいることすら知らずに怒鳴り散らすマスク警察。


甚大なダメージを被っている飲食店関係者やホテル関係者が時々テレビに出ているが、皆目が泳いでいる。「コロナは怖くないので普通に利用してください」なんて言おうものなら袋叩きに遭うわけで、「うちは感染対策を徹底しています」という定型文を口にすることしかできない。今年は経済困窮により日本では万単位で自殺者が増えると予想している専門家もいるが、全くもって本末転倒だなと。コロナで亡くなる可能性のある1,000人の高齢者を救うために現役世代10,000人を死に追いやるというのは何とも目眩のする話だ。


日本社会における強烈な同調圧力はしばしば問題として取り上げられるわけだが、さすがにエグ過ぎやしないか?


偉そうなことを言っている自分も、正直なところ、本名を明かしてはこういうことは書けない。私は長年海外で暮らしてきたせいか、仕事でもプライベートでも思ったことはかなりストレートに口にするあまり日本人らしくないタイプの人間だが、それでも特にコロナに関しては日本人を前にすると怖くてあまり本音は言えなくなってしまう。日本人の多くは対外的には親切というか、少なくともある程度丁寧な対応をするわけだが、内に秘めた攻撃性や不寛容さに関しては世界一だと思う。「キチガイ」という表現があるが、これは日本人に特徴的な特定の面を表すのに最適なものであると言えるだろう。


日本はいわゆる自由主義陣営だと言われるわけだが、一体日本のどこに自由があるのだろうか?


子供の頃、親におもちゃをねだる際に「学校のみんなは持ってる」と私が言うと、母親に「よそはよそ、うちはうち」と返され一蹴されたものだが、日本人の思考というのは理解を試みるだけでも本当に頭がクラクラする。