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女性ばかりの職場における深刻な問題

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先ほど、ある30代の女性から泣きそうな声で電話がかかってきた。

 

何でも、職場で50歳くらいの女性社員から注意というか、文句を言われたらしい。

 

退社しようとしたところ、こんなことを言われたのだとか。

 

みんな遅くまで残っているのに、あなたはいつも定時帰り。みんなストレスが溜まってるのよ。保育園のお迎えの時間があることはわかってる。ただ、もっと申し訳なさそうに帰るとか、そういうことができないの? そうすればこんなにギクシャクした空気にならずに済むのよ。


正社員の彼女には幼い子供が2人いる。旦那さんは海外で単身赴任中。

 

彼女は当初、上司に相談していた。保育園の送迎があるためどうしても残業が難しいからパートに切り替えたいと。しかし、近年は異常なまでの人手不足。会社的には国家資格持ちの彼女がどうしても必要であり、一切残業しなくてもいいから正社員でいて欲しいと引き留められたそうだ。

 

もちろん、彼女は他に社員たちに対して普段申し訳なく思っていて、いつも退社の際には必ず丁寧に一声かけて帰っているそうだ。

 

私は彼女をよく知っているが、物静かでおとなしく、優しくて、少し古風な大和撫子タイプの女性。長い付き合いになるけれど、他人の悪口を言っているのを一度も聞いたことがない。そんなある意味現代では珍しいタイプの女性だ。

 

だから私は、彼女から今回の件について聞いた時に「そんな馬鹿な、、、」という思いが強かった。彼女がいつも申し訳なさそうに退社する姿など容易に想像できるからだ。

 

それに、それ以前の問題として、「申し訳なさそうに帰れ」などという文言は一体何なのだろうか。

 

漫画やドラマでは、確かにたまにそういう「年下の女性に何か言いたくて仕方ない」中年女性というのが登場する。ただ、そんなのが現実に存在するとは思ってもいなかった。

 

「女性の敵は女性」という表現があるけれど、本当にそうなのだなと。

 

どんな職場にも変な人というのはいるものだし、男が多い職場にだって、口煩い上司なんていうのはつきものだ。

 

ただ、個人的にはやはり、「わけのわからないことを言う人」というのは本当に嫌だなと思う。

 

日本政府は女性が働きやすい社会を作ろうと躍起になっているわけで、今後様々な面で制度的な部分は改善されていくと思う。週4日勤務でも正社員になれたりする時代も来るだろう。

 

ただ、人間関係の問題というのは政府がどうにかできる類のものではないわけで、今回のような話はもうどうにもならないような気がする。

 

例えば、私の勤め先は男ばかりだけれど、みんな自分の仕事が終わった時点でさっさと帰る。「お先に失礼します」、「お疲れ〜」。ただそれだけのやり取り。誰かが定時で帰ったからどうとか、誰かが終電まで働いたからどうとか、そんなことを私は一度も思ったことはない。

 

だから思うのだ。そのアラフィフ女性は、とにかく誰かに何かを言いたくて仕方がないタイプの女性なのだろうなと。きっとプライベートで話を聞いてくれる人がいないのだろう。

 

私だったら、そう思い、適当に受け流して終わりだと思う。

 

ただ、彼女は結構神経質で、落ち込みやすいタイプだから心配だ。

 

あまり続くようなら、やはりパートに切り替えて勤務時間を減らすことを勧めようかなと思っている。

 

でも、そんな社会で本当に良いのだろうか。

 

これが「女性が輝ける社会」の姿なのだろうか。

 

DVや虐待、いじめ、日本では毎日そんなニュースばかりだけれど、この国には潜在的ないじめっ子が実はすごく多いのかもしれない。

 

生きづらい社会だなと。